ウエルネスみらい講座

  (タイカ)

「ウエルネスみらい講座」へようこそ



 静岡県では、健康増進と健康寿命の延伸は優先課題ですが、この取り組みは、労働人口の減少という試練に直面していることも事実です。私たちは、この課題に対する具体的な解決策を探求することが重要であると考えています。本講座では、静岡県が抱える重要な問題点に注目し、特に高齢者の健康管理と医療サービスの質の向上に向けた研究を進めてまいります。具体的には、皮膚の脆弱予防や効率的な褥瘡診療の開発、多剤投与と薬剤副作用の問題など、高齢者が抱える問題に焦点をあてて、健康に生活するための具体的な方法を幅広く研究し、実践的な解決策を模索します。私たちの使命は、現代の日本が直面する健康と社会の課題に応え、より良い未来を創造するための知識と技術を皆様に提供することです。


寄附者:  株式会社タイカ

研究分野: 褥瘡に関すること。長寿ウエルネスに寄与すること。

寄附講座設置期間: 令和6年4月1日から令和9年3月31日まで

研究テーマ

・褥瘡の実態調査やその発生順序、創傷治癒起点に関する基礎研究と臨床への応用、医薬品、医療材料、医用工学機器などの開発、褥瘡に悩む患者さんや家族への啓発・心のケアなどに貢献すること

・「長寿ウエルネス」に寄与することを目指す

褥瘡は、長時間にわたる同一姿勢の維持により、皮膚や皮下組織が圧迫または摩擦により虚血状態に陥り、壊死して潰瘍を形成する疾患です。高齢者は生理機能の低下と治癒の遅延が見られ、褥瘡が起こりやすいことが指摘されています。褥瘡予防は高齢者の生活の質向上に重要な社会的課題であるばかりでなく、直接的な死亡原因となる恐れもあります。 




担当教員

橋爪 秀夫 Hashizume Hideo, M.D., MPH, Ph.D. 

役職 特定教授

所属 寄附講座

専門分野 皮膚科学 創傷治癒 アレルギー 薬疹 

研究について 

新規褥瘡リスク評価スケール開発を目的とした褥瘡発症リスク因子の探索、皮膚粗鬆症の実態調査、重症薬疹発症メカニズムの解明、静岡国保データベースを活用した皮膚疾患の疫学調査


松浦 杏美 Matsuura Ammi,MPH

役職 特定助教

所属 寄附講座

専門分野 疫学

研究について

長寿ウエルネスの実現に向けて、静岡県国保データベース(SKDB)などを用いて、褥瘡の実態調査や機序解明など、褥瘡の予防・克服に資する研究に取り組みます。 


本寄附講座に関するお問合せ先:静岡社会健康医学大学院大学 教務課 研究支援室 

電話: 054-295-5401(火~土 8:30~17:15) 

Email:  kenkyu@s-sph.ac.jp 

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